大腸CT検査とは、大腸をガスで拡張し最新のマルチスライスCT装置を用いて撮影することで大腸の3次元画像を作成し大腸立体画像、大腸を開いた画像、仮想内視鏡画像等様々な画像から大腸を検査する方法です。
内視鏡検査と比較して、苦痛が少なく、短時間で検査が可能な最先端の大腸検査です。
全国でも導入している施設はまだ少ないですが、当院では大腸癌早期発見のためと、IBS,便秘等に対する大腸検査の選択枝の一つとして、いち早くより導入しております。
大腸3D画像 | 下層内視鏡画像 | CT画像 |
コンピュータにてこれらの画像を組み合わせ、大腸に異常がないか診断します
利点 | 欠点 | |
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大腸CT | 体への負担が少ない 内視鏡で観察しにくい部分も観察可能 大腸の外側の状態も観察できる |
組織検査、治療ができない 検査で異常があったら、内視鏡検査が必要 病気と便との鑑別が困難な時がある |
大腸内視鏡 | 組織検査、治療が可能 他の検査より確実性が高い 平らな病気も見つけやすい |
苦痛を伴う事や検査時間が長い事がある。希だが腸壁に穴が開いたり、出血等の合併症が起こる事がある 観察しにくい部位がある |
大腸内視鏡 | 大腸CT | |
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前日 | 便が残りにくい食事を摂取し、夕方又は夜に下剤を飲みます。 当日朝から検査用下剤を飲み、予約時間に病院に来ていただきます |
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当日 | 点滴と軽い痛み止めの注射をします 検査用下着に着替えます。 |
検査用下着に着替えて、CT室で検査を行います |
内視鏡室で肛門から内視鏡を挿入して検査を行います | 肛門から細い管を肛門から少し挿入し、大腸にガスを注入します。 | |
検査時間は15分から1時間と幅がありますが、平均20分程度です | 大腸内のガスの圧が一定になったら仰向けとうつ伏せでCTを2回撮影します。検査時間は15分程度です。 | |
検査終了後30分〜1時間程度休んだ後異常が無ければ帰宅となります。 ポリープ切除した場合は入院となり通常、翌日昼前後に退院となります |
検査終了後、約15分から30分 休んでいただき異常が無ければ、 終了です |
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後日 | 約2週間後に外来受診していただき、病理結果の説明があります | 約2週間後に外来受診していただき、外来で結果説明を行います |