直腸脱の手術と説明：茨城県日立市の肛門科専門病院、川﨑病院です。水戸からも手術・通院に便利な立地です。

直腸脱の手術と説明

直腸脱の手術は、お腹から直腸を固定する手術と、肛門からの手術に分かれます。

若年の方にはお腹からの手術を行いますが、ご高齢の方には当院では、通常は肛門からの手術を行います。

直腸脱の患者様は、肛門を閉める筋肉が弱くなっているため、通常その修復も行います。

従来は伸展性のないナイロンの糸や、テフロンテープを使用しておりましたが、現在、当院では排便時には肛門が拡がるように、伸展性がある人工靭帯を使用し、良好な成績を得ています。茨城県では当院が最初に導入し経験の蓄積があります。

直腸脱

直腸脱とは、直腸が肛門の外に飛び出してしまう病気です。
高齢の女性の方に多い病気ですが、若年の方や男性の方でも起こる病気です。

安静時

直腸の壁が直腸の内部に入り込むようにして始まります

直腸の固定が緩いと、直腸全体が下方に落ちてきて、内部に入り込んだ直腸が、更に肛門の方へ入り込みます。

この状態を直腸重責といいます

肛門を閉める括約筋が緩いと、直腸が完全に外に飛び出してきます。

一部の直腸が飛び出した状態を不完全直腸脱といい、全周性に直腸が飛び出した状態を完全直腸脱といいます。

直腸瘤

直腸瘤とは、直腸と膣の間の組織が緩くなり、直腸が膣側に飛び出してきた状態です。

飛び出した直腸瘤の深さが３ｃｍ以上の場合は手術で治療します。

直腸瘤の治療

直腸瘤の治療は、弱くなった膣と直腸の間の組織を、人工のメッシュという膜や周囲の組織で補強する方法があります。